※あくまで個人の感想です。

本や映画の感想を、つらつらと。

グラスホッパー(伊坂幸太郎)

 

グラスホッパー 角川文庫

グラスホッパー 角川文庫

 

 

街を眺めながら鈴木は、昆虫のことを考えた。 

 

 私が伊坂幸太郎にハマるきっかけとなった本です。

本の内容紹介にもある通り、まさに”分類不能”な小説です。

 

復讐が生きがいになっている一般人の鈴木、目を見せると相手が自殺する鯨、ナイフを使う殺し屋の蝉、この3人の視点から物語は語られます。

私はこの話が本当に好きで、読みすぎて本のカバーが破れちゃってます(笑)

 

殺し屋さんがいっぱいでてくる裏社会に、一般人が復讐のために乗り込み事件に巻き込まれていく話です。

とても濃いキャラクターがいっぱいでてくるうえに、ストーリーの疾走感もよく、かつ全体が綺麗にまとまっていて読後の爽快感が最高です。

読んでいるとき、ほんとにハラハラドキドキします。

 

そして魅力的な裏社会の方々....!

私が一番好きなのはジャック・クリスピンです。

蝉の上司である岩西が好きなミュージシャンで、直接は出てきません。

岩西の口癖は、「ジャッククリスピンいわく....」

 岩西のセリフを通してしてしか知ることができないジャッククリスピン....!

登場人物と呼んでいいのかどうかも微妙ですが、大好きです。

 

そして、この魅力的なキャラクター達は、伊坂幸太郎の別作品にもでてきます。

 

 

魔王 (講談社文庫)

魔王 (講談社文庫)

 
モダンタイムス(上) (講談社文庫)

モダンタイムス(上) (講談社文庫)

 

 

私は、小説のコミカライズは読まない派(告白で失敗したので)なのですが、魔王は別の話と考えて両方読むべきです。大須賀さん、すごいです。(Waltzもめちゃめちゃ面白い)

 

政治家に目を光らせろ、さもなければ、明日には歌も取り上げられる 

 

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