トーキョー・クロスロード(濱野京子)
私はそこはかとなく悲しい。
主人公、栞にとても共感できてキュンキュンする話です。
何となく強がって素直になれなくて、でも誰かに気づいてほしくて、自分でもよくわからなくなっていく....。
典型的な長女気質とでもいうのでしょうか。
自分を見ているみたいです(笑)
「浮いてる」まではいかないけど周りに馴染めない(気がしている)栞、表向きは人気者の耕也、そして完全に浮いている麟太郎。
3人の高校生を中心に、クラスメートやバンド仲間も含めた恋の話です。
”こんな青春をおくりたかった”と”こんな時もあった”のバランスが絶妙な作品だと思います。
そして、この作品ではさまざまな音楽が登場します。
栞のママ、由岐の十八番〈フィーリング〉
栞が初めて麟太郎のライブに行ったときの〈サテンドール〉〈バードランドの子守唄〉
Satin Doll / Count Basie Orchestra Live in Tokyo 1985
Sarah Vaughan with Clifford Brown - Lullaby of Birdland (EmArcy Records 1954)
麟太郎の野外ライブ〈A 列車で行こう〉〈テイクファイブ〉
Nikki Yanofsky Take the A Train Live in HD Bravo concert
麟太郎のバンドメンバーの結婚式で栞がひいた〈結婚行進曲〉
客が弾いた〈ムーンナイト・セレナーデ〉
今立っている場所も時間も、二度と出会えないんだ