※あくまで個人の感想です。

本や映画の感想を、つらつらと。

にょっ記(穂村弘)

 

にょっ記 (文春文庫)

にょっ記 (文春文庫)

 

 できたてのおにぎりを食べる。

 

穂村弘さんの日記です。

穂村さんは、現代短歌を代表する歌人の1人だそうです。

短歌については詳しくないので知らなかったのですが....。

 

Wikipediaで調べると、なかなか面白い経歴の方でした。

というよりは、自分との共通点が多く、勝手に親近感を抱いています(笑)

 

さて、この日記では一般的に言うとノンフィクションだけでなくフィクションも混ざっているように感じます。

例えば、ちょくちょく”天使”がでてきます。そして会話してます。

私は、穂村さんにとっては全てノンフィクションなんだろうなと思っています。

周りからは見えてなかったとしても、穂村さんのなかには確かにある”現実”。

 

うこんやちんすこうに思いを馳せたり、由美かおるのグラビアから国家陰謀の話になったり、日常からの着眼点や発想の展開がとても秀逸です。

また、歌人であるからか文がどこか詩みたいで、かつ言葉の選び方がとても綺麗です。

 

 

この世界にはまってしまうと、もう抜けられません。

とりあえずエッセイ第一作である、「世界音痴」から読もうと心に決めたのでした。

 

「きびしい半ケツが出ました」