オー!ファーザー(伊坂幸太郎)
- 作者: 伊坂幸太郎
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2013/11/22
- メディア: Kindle版
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由紀夫の隣を歩く多恵子が、父親への怒りと不信感を口にしている。
設定や人名から、なんか古そうな作品だな.....。と思っていましたが、そうでもありませんでした。(2006~2007に新聞連載されていたそうです。)
父親が4人いる息子が主役の話です。
基本的に伊坂幸太郎の話は好きなのですが、これはいまいちでした。
”陽気なギャング~”程面白いわけでもなく、”魔王”程考えさせられるわけでもなく、”グラスホッパー”程手に汗を握るわけでもなく、”重力ピエロ”程見事な伏線回収があるわけでもなく、”死神の精度”程ジーンとくるわけでもない感じです。
4人の父親のキャラクターがそれぞれ面白いという点や全体の雰囲気としては、”陽気なギャング~”に似ていると思います。
ただ、そのキャラがあまり深く掘られていないのが残念でした。
あとは、ヒロインのキャラクターが個人的に受け付けなかったのかもしれません(笑)
気楽に読めますが、何となく物足りない作品でした。
ただ、富田林さんが態度を一転させた理由は最高だと思います。
とても伊坂幸太郎っぽいです。